170913 ひと夏の
わたしはこの夏、いい歳して、多分一目惚れして、その恋に破れた。もうね、ほんとに34歳にもなってこんなこと言ってる場合じゃないんだけど。
業務の研修で行ったアメリカ3ヶ月、たまたまそこにいた日本人駐在員。
この彼とは同じオフィスにお世話になっていた関係でまぁなんだかんだ遊べて、
これまた運命的な出会いで巡り合った日本人女性(Oちゃん。普段は別のオフィスに居るけど日本人コミュニティ的なところで出会い意気投合)と3人で仲良くなり、あれよあれよという間に三人でフロリダに遊びに行くことになった。
で、フロリダで、その彼を撮った。その頃にはもう一目惚れ真っ最中だったけと、でもどうやらわたしは『個人的に仲良く』できるほどには性格は合っていないようで、必要以上には近づけないなぁ、っていうことは解った。どんくさい私でも、よく解った。ATフィールド張られてるなって思うことが何度もあった(*1)
だから、写真撮ったりもしたけど見返すことも多分無いだろうなぁって思った。
でも、近づけなかった無念さを何かにぶつけたくて、最近お世話になっているギャラリーの公募写真展(sky and sea という、フロリダに最適な公募展)があったので、エントリーした。
これはそこに出展した組写真(の写真)
タイトルは『ここの空とは違う空』
フロリダの長い橋の写真と、組写真のパネルの隙間は、『詰められなかった距離』。
タイトルは、帰国後に感じた日本とアメリカの距離。空の色も、空気の湿度も違うあの国の空は、わたしが日本で見るシットリ曇った空とは違うから、よく『空はひとつだ』とか『同じ太陽が照らしてる』とか言うけど、それは嘘だな、っていうのが正直な感想。私が見る世界と、彼が今から見る世界は同じではない。すごく遠い異世界のようで、自分がアメリカに3か月居たことも、全部夢でしたと言われても「ああそうですか」って納得できてしまいそうなくらい。
結局、連絡先すら聞き出せませんでした。
叶いそうも無かった一目惚れだったけど、例え叶ってたとしても、地球半周分、時差13時間はすごく難しいかな。あちらは最低あと1年ちょっと帰国しないので。
と、いう勢いで写真展に参加して、はい成仏!このひとめぼれ成仏!もう会わないし!!!と、思っていたのですが、なんと後日談が。
Oちゃんが11月末までアメリカに居るので、その間に私がもう一回アメリカ行くかカナダ行くかしてもいっかい遊ぼう、と話していて、当然のようにこの彼にも言ってたんです。いこーいこーって。
でも、マイアミに比べてとてもノリが悪くて。いやー他に行きたいとこあるしなーとか言ってて。あーこりゃ無理かな。って思ってました。そんな私の気分に合わせるかのように値上がりするカナダ行き航空券。もう、無いな、て思ってたのですが。
つい2週間ほど前にOちゃんとLINEでチャットしたところ「あいつ結構カナダ行く気っぽいよ?」て言われて「エッ(゜Д゜;)、ほんとに?」てなりまして。
急きょ航空券を探したら、まぁー安いのがあるじゃないですか。成田からの便を探すという旅人の常套手段を忘れていました。狙いのチケットを急いで確保し、アメリカ側に連絡して。
いろいろあって、もう1回会うらしい私。(ヤッター?!)
一目惚れは写真展で成仏した(と思う)ので、少し距離の近い知り合いか微妙な友人として、普通に楽しく満喫してきたいと思います。
以上、普段はフィルム写真ブログを書いているわたしの、はてなブログこの夏の一枚コンテストへのエントリーでした。
(※1)そもそも本人がシャイで、相手が女の人でかつ仕事の現場から離れると、相手が私じゃなくても目を合わせては喋れない感じなので、基本的にATフィールド張りがちなのかもしれないが。