161109_克服
佐賀インターナショナルバルーンフェスタを楽しみにしているうちに、そして仕事もなかなか詰まっている間に、10月が去って、11月になった。
10月1日付で私の目の前に移動してきた私が嫌い猛烈に苦手な同僚のことを、私は約1か月かけて風景の一部にすることに成功した。同時にこれは、私が、自分史上最低だった4~3年前のある時期を克服できたということかな、と思う。
同僚その本人自体には、今は特に嫌がらせをされている訳ではなかった。ただ、4年~3年前、私がもはや会社員脱落寸前だった時期に、何の因果か飲み仲間(4,5人のグループ)であったこと、そして飲み仲間だけど「友達」って訳でもない、という不思議な人間関係だったので話がこじれた。
同僚は、脱落寸前だった私に、キメの一発をかました。本人には多少の悪意があったと思われる。そして私は、その多少の悪意に耐えきれない程度に消耗していた。結果、同僚の多少の悪意は、私にとっては大きなハンマーで殴られたくらいの衝撃になった。衝撃的すぎて1週間くらい何も手に付かなかった。
それからしばらくの間、私は彼を避け続けた。本気で、顔すら見たくなかった。
彼に多少の悪意はあったものの、それが相応のダメージになってしまったことの原因には、私がダメだったというのがもちろんある。彼も本音のところ、びっくしたと思う。そこまでダメージか。と。
自分のせいでもあるから、あいつのせいだ、あいつに傷つけられた、と怒るのは憚られた。だから、避け続けた。自分が平気になるまで避けとこう、と思っていた。
で、9月に、異動のお知らせがあった。気が遠くなった。私はまだそのことを何もなかったこととして処理はできていなかった。というか、しばらく忘れていたけど、異動してくるとなった時に全部思い出した。私にとどめの一撃をくらわせた時の、彼の表情さえも。
職場で、彼がとぼけたことを言ったのに対して「おっかしい。へっへっへ」と笑えるようになるまで1か月かかった。
最初の10営業日は、人生で一番、食欲がなくなった。最初二日は、朝昼なにも食べられなかった。夜もあまり食べなかった。3、4営業日くらいで、朝と昼で特に具のないシンプルなはちみつパンがひとつ食べられるようになった。食べる気がしないので、野菜一日これ一本と、朝のくだものこれ一本と、麦芽コーヒーと、豆乳に助けてもらった。なおこの間、会社で私は殆ど笑わなかった。私の長所はいつもニコニコしていること、だけだというのに、それが無理だった。向かいの席の彼に、見られていい笑顔なんてなかった。
カレンダー的に2週間目になって、朝と昼にそれぞれシンプルなパンが1個食べられるようになった。普通じゃん、と思われるかもしれないが、私は失恋しても風邪をひいても食欲が落ちないのである。異常としか言いようがない。
8営業日目(2週間目の水曜日)には、やっと昼に会社の食堂でうどんが半分食べられるようになった。2回目の土日を過ぎてやっと、食欲が戻った。
そして10月最終週、ほんとうにくっだらないことを呟いた、向かいの席に座る彼に対して私はやっと「おっかしい、へへへ。何いってんのwww」と笑って言うことができた。
そのときに思った。「抜けたなー」って。自分史上一番の闇は、少し前に抜けられていたのだなと、わかった。
今の私はもう、彼にハンマーで殴られたようなダメージをくらったときの自分のままではない。だから目の前に、私にすごいダメージを与えたあの人が居ても私は大丈夫なのだ。同じように傷つくことはないし、何かされたら「失礼なこと言うなバカ」くらいは言えるのだ。
あの時の衝撃を、なかったものにはできないけど、まあそんなことがあったけど今は平気だと思える。この状態になるまで、いろんな人と出会って少しづつ環境も変えてきて、回りの人にいろいろ教えてもらって、気づかされながら過ごしてきた。周囲の人に恵まれた有難さはもちろんだけど、自分も努力をしていたことは、自分ではちゃんと覚えておこうと思った。
真っ暗闇だったけど、それでも、なんとかしようとしてもがきながら歩いてきた自分はそこまで捨てたもんじゃないと、真っ暗闇を克服して、思うのである。
161108_秋は過ぎ去った
今年、秋が短くなかったですかね? 確かに、コスモスは3回4回撮り歩くくらいの期間の秋はあった。けれど、銀杏などを十分感じる前に、もはや寒い。
これら、撮影は1か月前で、公園を歩いていて蚊に刺されて刺されてどうしょもなかったのに、今や、エアコン(暖房)です。短時間ですが。
(女性陣の写真はこういうの多い印象↑)
(ポジフィルムの水面は透かすととてもキレイ)
(透けた木の葉を撮ったのも、透かすとキレイ)
9月頃には、写真メインで更新頻度を高めてみましたが、別に特別うまい訳でもない写真なのにどうよ、と思いなおし、更新頻度は気にしないことにしました。当初更新頻度を高くしていたのは、「人は、ものごとを三週間続けたら習慣になる」というのがあるので、とにかく一度続けて更新しておかないと、また飽きるのではないか、と思ったためです。その目的は、9月で果たされた感じがします。
当Blogの目的は、うっかり通りがかった人がポジに興味を持ってくれることであり、今までデジタルしか使っていなかった人で、ついうっかりポジを使ってみたくなっちゃった人を少人数でもいいので増やすことです。そのためには、「露出シビアなんでしょ?」「種類あるけど何使えばいいの?」みたいな、ポジ(及びフィルム)に対する、ちょっとした疑問が解決すること、です。当方、初心者なので先生みたいなことは全然できず、自分が困ったこと、自分の写真(カメラ)に発生した問題などを開示することくらいしか、できませんが。
結果、出来上がったポジを見て、フフフと鼻血を出してくれる人が少しでも増えることなので、実用面が主だなあと思うのです。
ポジユーザーが増えても、市場で消費されるフィルムの量が大して変わる訳でもなく、私が写真やさんでもないので特にメリットもないのですが、ただただ、このきれいさを知ってくれる人が増えて、写真を通じて「うわあああ!!!(にこにこ)」となる人が多ければ多いほど、いいな、という。まあそれだけっちゃ、それだけです。
161107_佐賀インターナショナルバルーンフェスタ行ってきた
もともと、旅人なので。あと、今日のこれはデジタルです。
(Filmは、遠慮なく2本使ってきたのでそれは現像後に)
昨年出かけた大好きな旅友がとても気に入っていたようだったので私も行ってみた。バルーンフェスタは、まさに【夢のような風景】だった。
佐賀県の嘉瀬川の河川敷で開催されるこの大会、今年は国際大会とのことで、例年より多めの105基(+フェスタ部門25基)、約130基の熱気球が、河川敷から飛び立ち、また会場外から河川敷を目指して飛んできて、朝6時45分~約2時間、午後の15時~約2時間、河川敷は空中に浮かぶ熱気球に囲まれる。
ぺたんこの状態からあっというまに5分で膨らみ、地面から空にふくらんだ熱気球は、雨のしずくが天井から地面に垂れるような動きをしながら空へと浮かんでいく。ぷかっ、ぷかっ、ていう効果音がきっと似合う。
開催される競技にもよるが(そもそも熱気球に競技があるなんて知らなかった)、熱気球は、あっちに行ったり、こっちに来たり、上がったり下がったり、空を漂い続ける。隣に、RICOHの全天球カメラ「theta」を持って来ている人が居て、これを自分が持ってないことを本気で悔やむ程度には、囲まれた。
河川敷が夢みたいな風景なだけでなく、流れていった熱気球は、佐賀の街のうえを、田んぼの上空を、橋の向こうを泳いでいく。これがまたすごくいい。日常と、非日常が混ざりあって、朝からずっと夢の中のような気になる。実際、みんな4時半起きの始発電車とかで会場にやってくるので、眠さも手伝って本当に夢のなかだ。
来年も、私はきっと来るな。と思った。
涙が出るほど、すごいと思った。
161102_今の私には写ルンですは多分合ってない
10月前半に、大阪・心斎橋にあるギャラリー主催で写真イベントがあって、大阪の公園に撮影会に行ってきました。当初、フィルム撮影会とだけ聞いていたのですが、いつのまにやら「写ルンです」撮影会になっていました。どうやら最近流行ってるらしいし、ということで、いい機会だから一度使ってみようか、と思って参加してみました。
結果は惨敗でした。最近、画角の狭い写真しか撮ってないので、この広さをどうやって生かしていいか全くわかりませんでした。一人で参加したのももったいなかったかな。知り合いと行けば、写って~とかいって写真に入ってもらうことができたかなと。
27枚撮りのカメラで、お見せできるのはこの3点くらい。どれも、自作ソフトフィルタ(上から、みどり、ピンク、あお)を使って撮ってみたのが面白いだけで、被写体も全然選別なんかできてないし、、、
イイカンジに撮れるってダレが言ったのよ、超ムズかしいじゃないか「写ルンです」。。。
写ルンです*自作フィルタ、の相性はとてもよさそうだけどなあ。1個まるまる、フィルタ使って撮ってみようかな。
161029 カメラ修理で露出計-1段発覚
(FUJI chrome provia 100F/Pentax KX, PENTAX-A 50㎜ F1.2)
少し前に出かけた、ダリア園のダリア。開きっぱなしの品種、まんまるぽんぽんの品種、花びらの先が尖った品種などいろいろありました。写真に撮るとすごい可愛い!!
そして、カメラなおりました!! 来週から旅行に持って行こうと思ってたんです、、て話してたのを聞いて、とりあえず一度分解して様子見てみたらチャチャっと直せたらしく、、本当に有難いことです。お土産と写真持ってお礼に行きたいレベル。
そのとき、シャッター1/1000の実測が多分1/1500くらいであること、露集計の感度が高すぎる(針が振れすぎる)ことなどを教えて貰いました。どうりで、予測よりだいぶ暗くて写ってなくて失敗、というのがありましたね。。(
ええー、ということは、先日書いた露出+1.5段が運用限界か、というのは間違ってたことになります。当該ページは修正します。やっぱり+1.0くらいか。そりゃそうですよね。写真のプロ(知り合い)が+1.0くらいですよ、って言ってたんですからね。カメラごとにいろいろあるんでしょうな。なにせ古いカメラですからね。。新カメラを買ったら、最初の1本は露出確認に使うのがいいかな。
今は、すごい写真を撮る人がたくさんいて、こんな普通の写真では誰も見向きもしないのだけど、やっぱりうれしいんですよね。きらきらしてて。つやつやしてて。これが写ったフィルムを手に取る幸せ感は、どうやったら人に伝えられるんだろうなぁ、、て、思います。
161027_カメラ治るって(T_T)
(AGFA precisa100、Pentax-KX)←10/29確認
Filmまだ返却されてないから、どのフィルムか解らないので明日以降確認。
友人のお宅の、ぬこ様を撮らせてもらった。ちょっと、窓辺のねこ様と相性よすぎじゃないですかねこのフィルム。こんなことなら、高画質でスキャニングしておけばよかった、と後悔するも、あとの祭り。今度どこかでフィルムスキャンする機会があれば高精細にやりたいな。。。
先日、こちらに書いた、カメラが壊れた話。
水曜日にカメラ修理コーナーに持っていって、ほんとは来週から旅行(佐賀バルーン不フェスタ)に持っていこうと思ってたんです、って言ってみたら、もう電話くれました。なおりましたよーって。
背中から落っことして、ミラーが降りなくなって。見てもらったら、ついでに「バルブ撮影できてない」「1000分の1がちょっと早い(なんで解るの?!)」これは一緒に直せたよ、と言ってくれ、更に「露出計が1/2段暗いよ、今度から感度設定2倍で撮ったらいいよ」って教えてくれた。
おじさーん!!!!!ありがとう!!!!!
(T△T)(T△T)(T△T)
(*まあ、仕事ですよ、という話もあるが)
今度おはなししに行きます。。あと、店頭に並べてあったアンティークカメラひとつほしい。。
カメラを好きになって以降、カメラがすき、写真がすき、ただそれだけで知らない人と話せるのがとても面白いと思うようになりました。
フィルムカメラになったらそれが更に顕著になりました。トイ二眼カメラLubitelを持って撮影していたら、おじちゃん三人組に「なんじゃそのカメラ」って話しかけられたので、ファインダーを覗いてもらったこともあります。
あーーー楽しいよね、こういうのって楽しい。今って、みんな忙しくて自分の周囲のことで結構頑張り切ってて余裕なかったりするから、周囲の他人はほんと他人で、関わり合うことなんて少なかったのに。
あ、あの人ペンタックスのデジイチ使ってる!と思っただけでちょっと親近感湧くし(たとえそれが海外からのお客さまであろうと)、フィルムとか二眼とか言われたら思わず話したくなってしまう。
持ってるだけで楽しくなる、それがカメラ。