リバーサルフィルムが好きです

PENTAX-KX(メイン)、Flexaret VI。最近ネガフィルム多め。ポジフィルム使ったことないけど現物見たい人にフィルム1コマ送ります問い合わせフォームからご連絡ください。 Instagram:akko0920jp

180417_リバーサルフィルムのこと

眠れないので書くだけの駄文で、いつか多分消すと思いますが、ブログなのでまあ好き勝手に書きます。

 

私は元エンジニアなんですが今は「知的財産部」という所に居て、おおざっぱにいえば会社の発明を特許にするために奮闘しています。しかし、部署の大局的な目標は自分の会社(事業)がどういう特許(知的財産=独占実施権)を得て、どうやって自分たちに有利に商売するか、という事を考えることかなあと、言っていいよね、うん(あ、例外もあるけどそれはまた別途。。)つまり戦略企画に少し近い部分があります。

 

なので、私の上司は、会社のいわゆる経営幹部系の人にプレゼンしに行ったり、そういうヒトたちから相談を持ち掛けられたりすることが多いです。そのせいなのかなんなのか、今私たちの部署が仕事に詰まっていたりするタイミングで「マジか、その見方するのか」みたいな【俯瞰的なものごとの捉え方】をしてくださることが多く、またそれを【可視化】することに長けていてます。長けているのか、経営層に近いところと話すうちにもともと得意だったのが超得意に進化したのかわかりませんが、とにかく、あまり好きとか得意な上司ではないけど、そういう着眼の仕方はいろいろ盗んどこうと、思う次第です。

で今日はそんな上司氏と、2018年度の業務について部署で作戦会議をしたのですが、そういうタイミングと、数日前に起こったちょっとした事案から、リバーサルフィルムについて深夜に考えたことを書きます。いやちょっと最近眠れなくて。ふと思いついただけなのですが。今、3:00です。あーあ。明日も仕事なのに^^;

テーマは:現状認識を間違っていたので、正しい現状認識になったと思う。その結果、もうちょっと積極的にアクションしようかなと思う

という感じです。

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私は、2年前にリバーサルフィルムを使い始めました。人生で初めてリバーサルを見たのはもう四半世紀前とか?小学生の頃ですが、自分でフィルムカメラを使うようになったのは(写ルンです以外は)2年前、リバーサルを使い始めた時からです。ほぼ同時にブログを作って、今まで約1年10ヵ月、160記事ほど投稿しながら、Insta連動もしてみたりして、リバーサルフィルムの素敵さをちょっとでも多くの人に知って頂きたい、とかのたまってきました。

 

でもこれは、前提としての現状認識が誤っていたことに気づきました。ポジはしばらく続く。なんとなく思っていたその感覚は、明らかに現状認識を間違っている。現実は多分、いつなくなってもおかしくない、のではないか。いや、気づくの遅いよ、と言われるかもしれませんが。。。

 

アレッ、と思ったのはフジフィルムさんがモノクロフィルムをやめるというニュースが入ってきたときです。今までも段階的に減らしてきていて、チェキが儲かるからチェキに移行したいとの噂は聞いていましたが、1月に写ルンです37枚撮りのディスコン、24枚撮りの値上げのニュース、ついったー情報による業務用フィルム36枚24枚の販売終了、、と来て先日のモノクロ中止。さらにInstaのお知り合いからAgfa CT-Precisa(Agfaブランドだが製造はフジがしていたらしいとのうわさ)のディスコンを知らされ、フジフィルムさんにとって

フィルム事業が本当に本当に本当にお荷物でしかない

ということを、これでもかというほど、この1か月で思い知ったことによります。大変に悲しいことですが、会社が利益を追求することでしか生きていけないこの世界では、利益が上がらないものは諦めるという選択をするのは会社として当然のことであり、これは、購買層がどうにかできる問題ではありません。自分だって、どこかの会社の株を持ってて、大赤字事業抱えてるってなったら、なんでそれやめないんだって絶対思うとおもう。だから仕方ない。

 

今までこのブログは、なんとなくそれでも、もう少しはポジフィルムで遊んでいられるということを前提に書いてきた気がします。少なくとも、自分にもし家族が出来て子どもができることがあるなら、少しの間はその子供もポジで撮れると、何の根拠もなく思っていたように思います。

でもその前提はもう見直さなければなりません。


(4.20追記)

フジのリバーサル135mmが全て、5本パックを終売し、単品販売のみになることが2017.10にアナウンスされていたことを今日知りました。泣きたい。


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多くの人にポジの綺麗さを知っていただきたい、とかのたまって続いてたブログですが、この新しい「現状認識」を目の前に考え直すと、私の本音はそんなキレイゴトではなく
【わたしがもっとトシをとるまでポジフィルムで撮ってたい】
であり
【鼻血が出るほどきれいなポジをもっと使ってみて欲しい】
(みんな鼻血を出すがよい!)
であり、あわよくば
【ポジフィルムが売り出される期間をできる限り引き延ばしたい】
のだと思うのです。

 

自分で2年前に書いた記事貼り付けますが、私が自分でポジを撮り始める前、父親が30年近く前に撮ったポジフィルム(被写体は母と弟)を見て、別にどっちも死んでる訳でもないのに号泣し、そのことを思い出しただけで泣けてくる期間がしばらく続いたことがありました。念のため言っておきますが、当時の私は体調もすこぶるよく、精神的にも不安定なものは一切なく、毎日たのしく暮らしておりました。

jerryfish0920.hatenablog.com

なんとなく、なんでそうなったのか気づいたあとに書いたブログなので、理由は↑に書いてありますが。泣かされる演技、惹きつけられる歌声、見入ってしまって目が離せない欅坂46の平手ちゃん(映画主演おめでとう!)、のような中毒性がそこにある、と思いました。

 

カメラに出会って、毎日が楽しくなった私は、フィルムとポジフィルムに出会って更に写真が好きになりました。すごく楽しいので、できることなら、フィルムなんか使ったことない、という人にも一回使ってみて欲しいし、その結果として製造が続くのが私にとっては最も幸せです。

 

なぜ、黙って見ていながら諦める前提でしかいなかったのかなあと。

私のような市民ひとりが、好きだ、やめないで欲しい、といったところで企業は動かないのは当然です。しかし、ネット起業する人もいる、遠く離れた人とも(よくも悪くも)繋がれる、クラウドファンディングに代表されるように好きな人が好きなことして世界を変えられるこのご時世です。本当に好きなら、消滅して欲しくないなら、もうちょっと強めのアクションを何かしたらいいんじゃないかと思ったのです。ブログ書いてるだけじゃなくて。

 

仕事でも夢でもダイエットでも、結局は「ただしい現状認識」から始まります。「理想」状態とのギャップを把握して、どこが埋めれてどこができないか、できないならどうすれば(誰に頼れば)できるかを考える。仕事も夢もダイエットも、現状認識と理想状態の設定が多分一番大事だと思うのです。

 

フィルムに対する、自分のなかでの現状認識は変わりました。ここから・・・好きなものをどこまで残せるか。どこまで広められるのか、、ただの1ユーザー、ただの一般市民ながらに、できることがないか考えてみようと思います。

 

Akko