171225_Ektachromeのその後 ~Peta pixelの記事より
2018年にお会いしましょうなどと書いた翌日にいきなり投稿してすみません。ふと調べてみたら、海外サイト Peta pixel に Ektachrome のウワサが書いてあったので紹介します。
翻訳はざっくりで、多少の間違い/私の勘違いを含むと思うので、もし拡散する際には(できる人は)自分で原文確認ください。最近のついったー等は怖くて、ちょっと間違ったこと書くと文責をふっかけてくる人が居るのですよね。。それにコメント付けてくれる優しい人もいますが。
ついったーで書くということは、世界に向けて書いてるという事であっても、特に責任ない個人に正しさを求めすぎですよね。怖い。。
それで、内容です。
・新しいフィルムは昔の製造設備を使わずにつくる。コスト削減、小ロットでの生産を可能にするために小さめの新規設備を調達した。
・Ektachromeには約80種類の原材料を使っていたが、その中には(特殊スペックとかで?詳細不明)一旦生産をやめてしまった今、もはや調達不可能なものもあった。
・なので新しく材料探しから始めた。
・材料が揃ったので適切な薬剤比率を探索していた。
・今、大き目のロットの試作フィルムが出来かけてて製品試験を進めている。(ベースフィルムだと思うのだけど透明レジンシートで大きさが6000フィート*4フィート(1830m*1.2m)のものが既に試作?試験?開始されているようです)
・2018年には販売するとのことです。当初35㎜、次いで16mm。
ということは、Brand New の Ektachrome は、Old Ektachrome とは違うものなのですね。同じ色味にはならないのかな。でも日本のメーカーが作る日本人の色彩感で作ったフィルムとは違う色彩感のフィルムになるのだと思います。楽しみです。
フィルムは化学反応です。化学反応だと例えば同じ薬液に物質A、B、Cを浸しても反応速度が劇的に変わるのは当然として、温度特性なんかもえらく変わったりします。もと化学科(フラスコ系)としては、この探索はちょっと恐ろしい。薬剤比率をちょいっと変えただけで反応収率が変わったり、分子構造のうち原子いっこ違うだけで反応性がものすごく変わったりすることもあるのが化学の世界。多少の予想は立つとしても、その予想を裏切られることは割と普通にあります。
これで材料買えなくなったから他の使って作ろう、なんて。。。何をどれだけテストしたら安定フィルムにできるのか私には想像もつきません。そこはKodak様のノウハウを引っ張り出して作ってくれるのでしょうが、開発者の方の手数が多いことが想像できますね。。
でも、大きめフィルムを調達しているということは比較的安定したフィルムができたのかな。でなければその大きさにはしないよね。
ゆっくり待ちましょう。