161017 ネガ
試しに購入したネガは、例によってブローニーである。私には、失敗したらブローニーだと高いなぁ、みたいなコスト意識が欠如しているとしか思えない。
Instagramと、はてなブログで、すてきな写真を撮る人を見つけたので、フォローさせてもらい、厚かましくも『何のフィルム使ってるんですか』と尋ねてみたところ、その方は親切に教えてくれた。
同じフィルム使ったら、その人の写真みたいな雰囲気の写真が撮れたりしないだろうか?と思って聞いてみたのだが、結果は、さっぱりだ。全然、似てもない。
でもこれで良かったのだ。その方の写真に似てはいないけど、今わたしがゴリ押ししているポジとは雰囲気が違い、落ち着いていて、とても好きだ。
最近、写真仲間のひとりが、デジタルで結構なレタッチを始めたらしいと噂で聞いた。しかも、ネット界隈で有名な人を真似してレタッチしているらしいと。
すごくショックだった。私は、彼のレタッチ無しの写真が運んでくる色合いが好きだ。技術あまりないよーといいながら、旅に出たその場の空気を吸いながら、目の前にある景色をどうやったら自分なりに綺麗に撮れるか試行錯誤して撮ってくると言っていた。
その人がそのとき作ってきた色は、ほんとに沢山の国を自分の目で見てきたからこその何か、
たとえば、どの部分のどの色が好きだとか独特だとか、過去の旅と対比して感じるものもあるだろうに
それを自宅のPCで弄ると聞いたら、もうなんか気が遠くなった。
写真は自由だけど、、なんかそれはもう写真ではなくてCGではないか。と。
そんな疑問を感じながら私はフィルムを触る。撮ったら最後、誤魔化せないポジフィルムを触る。